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第9回「Little Piggy」
英語には、ある程度の形式ばった言い方や、相手を敬う表現方法も勿論ありますが、日本語のようにはっきりとした丁寧語や尊敬語などが存在するわけではありません。話し方一つにしても、相手によって使う言葉の種類をいろいろと選ぶことができる日本語と違って、英語は全ての人に、同じ言葉で話ができる言語であると思います。その辺は、英語の「楽」なところかもしれませんが、スウィートなベイビーたちに話しかける時などは、ちょっと物足りないような気もします。それでアメリカ人は、声のトーンを大げさに変えて、優しさを表現しようとする人が多いのかもしれません。同時に、幼児語を卒業した子供の場合は、比較的気を遣うことなく大人と「対等」に話ができるようになるという利点が英語にはあるわけです。
日本語特有の丁寧語で、名詞の前に「お」や「ご」を付けるというのがありますが、これらの使用で、話し方全体の雰囲気なども柔らかく変わるものです。例えば、「ご本」や「お外」などは、幼児語ではありませんが、大人同士の会話ではあまり使われない響きになりますね。
英語には、このような便利な接頭語は、残念ながらありません。しかし、文章中でちょっと柔らかいニュアンスを出したい時などは、形容詞を名詞の前に付け加えて表現する方法があります。子供に対しては禁句とされていますが、怒っている時などに、好ましくない形容詞(例えば「four-letter
word」に「ing」をつけたものなど)でアグレッシヴさを表わしたり。あれと同じ方法です。
人間の体の名称を例に上げてみましょう。「おはな」、「おみみ」などのように可愛く言いたい場合は、「your cute little nose」、「your
funny ears」などと適当に子供が喜びそうな形容詞を入れるのです。同時にユーモア溢れる表現にもなります。ちなみにその「cute little
nose」についているものは「boogie(=ハナクソ)」で、これは幼児語です。
体の名前で、幼児語があるものもあります。「ぽんぽん」という意味での「tummy」、お尻は「hiney」、手や足の指のことで「piggy(-ies)」などがそうです。
ではここで、子供の足の指を使って遊ぶポピュラーな「little piggy」を紹介しましょう。親指から小指まで順番に指しながら
「This little piggy went to market. This little piggy stayed home. This
little piggy had roast beef. This little piggy had none. This little piggy
cried, "Wee, wee, wee," all the way home. 」と言ってください。最後の「Wee,
wee, wee」の部分では、少々大げさに指を揺すってあげましょう。
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