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第15回「Itsy Bitsy Spider」(04年5月21日掲載)

「The itsy bitsy spider crawled up the water spout. Down came the rain and washed the spider out. Out came the sun and dried up all the rain. And the itsy bitsy spider crawled up the spout again.」という歌を聞いたことがありますか?
「Itsy Bitsy Spider」というタイトルで、アメリカではとてもポピュラーな童謡です。
ベイビーや幼児ちゃんたちが出てくる映画やコマーシャルなど、注意して見ていると、この歌がよく使用されているのに気が付きます。
映画だけで例を挙げても、ダイアン・キートン主演の『赤ちゃんはトップレディがお好き(Baby Boom)』、メリル・ストリープとジャック・ニコルソンが共演した『心乱れて(Heart Burn)』、サスペンスものの『戦慄の航海(Dead Calm )』やホラーの『アラクノフォビア(Arachnophobia)』、ミッシェル・ファイファーとアル・パチーノが演じた恋愛映画で『恋のためらい(Frankie & Johnny)』、アクション映画の『ボディ・ターゲット(Nowhere to Run)』 、そして、ジョディ・フォスター主演の『ネル(Nell)』など。バックグラウンドに流れているだけのものもありますが、メリル・ストリープなどが、実際にフィンガープレイをしながらベイビーに歌って聞かせるなど、映画のワンシーンとして登場しているものもあります。
私が覚えているだけでもこんなにあるのですから、他にももっと気が付かないところで、引用されたりしている場面が多いのだと思います。それだけこの歌は、アメリカの日常生活に溶け込んでいるかがわかりますね。
「itsy bitsy」とは「itty bitty」のことで、「very small」という意味の幼児語です。「Itsy Bitsy Spider」は、「とってもちっちゃなクモさん」となるわけですね。
「ちっちゃなクモが雨どいの口を伝って上に登ってきたよ。雨が降り出して、雨どいから出てきた水で下に流されてしまったね。お日様が出て雨が乾いたので、またちっちゃなクモが、雨どいの入り口を伝って歩いてきたよ」
という内容の歌で、2番3番・・・、とかなり長く続きます。フィンガープレイでは、片手の人さし指ともう一方の親指を繰り返しくっつけながら、クモが動く様を現わします。
「itsy bitsy」に似た言い回しで、他にも「小さい」という意味の幼児語は、「tiny weeny」、「eenie weeny」、「teeny tiny」などというものあります。
「peewee」という言葉は幼児語ではありませんが、「小さい」という形容詞として使用される場合と、「とても小さい人」という名詞で使われることがあります。「wee」も、形容詞で「小さい」という意味ですが、「wee-wee」と言うと、「おしっこ(する)」という意味になります。
「Itsy Bitsy Spider」のタイトルは、場合によっては「Eensy Weensy Spider」と綴られる時もあるようですが、詳しい言語学的違いは明らかではありません。




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