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第12回「It's raining, honey.」
日本語では幼児ちゃんたちに話しかける時に、よく擬態語や擬音語を使う時がありますね。「ブーブーが来たから気を付けて」、「コンコン(咳)でてきちゃったよ」など、とても便利な言い回しなので、毎日の会話でもたくさん登場します。
「コンコン」と言えば、雨が降っている時の幼児語として、「雨コンコン降っているね」と言う時もありますね(正しくは、「コンコン降るのは「雪」だそうです。『ゆきやコンコン、あられやコンコン』という歌もありましたね)。
英語には、このような擬態語や擬音語、そしてそれに由来する幼児語というものは日本語に比べてそれ程ありません。「雨コンコン降っているね」と言う時も、英語ではただ「It's
raining.」で、幼児ちゃんたちに対してでも特別な言い回しはありません。
しいて言えば、「pitter-patter」という表現があります。これは「雨がパラパラ降る」という意味ですが、それほど頻繁に使用されるものではありません。雨だけに限らず「とんとん」とか「ぱたぱた」など、軽い調子で繰り返される音を意味するものです。
「Pitter-patter, pitter-patter, zip, ahhh」とトイレに急ぎ足で向かう子どもが、言っていることがあるかもしれませんよ。それは「早く、早く、ああ、間に合った」という意味のジョークで、この場合の「pitter-patter」は素早く動く足の音のことなんですね。
話しを「雨」の表現に戻しますが、「ザーザー」とか「しとしと」、「ぽつぽつ」など、日本語では擬態語や擬音語を加えるだけで、雨が降る様子をいろいろ変えて表現できますが、英語では基本的には「It's
raining hard.」と副詞を付けたり、「It's pouring (showering).」などと動詞そのものを変えて表現しなければいけないということです。
幼児語ではありませんが、「雨」に関する面白い英語の表現としては、「It's raining cats and dogs」というのがあります。「雨が土砂降りである」という意味です。激しい雨の時には、屋根の上で寝ていた猫や犬が大慌てで一斉に地上に逃げて来るからだとか、嵐の音は、犬と猫が喧嘩して吠え合っている騒々しい音に似ているから、など、由来には様々な説があるようです。
アメリカで幼児絵本の定番とされている『Dr. Seuss』の本の中では、雨の音は「dibble dibble dopp」と表現されています。「dibble」は「地面に穴をあける」という意味ですが、『Dr.
Seuss』ならではの独特の表現で、とても面白いですね。
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