第9回「ささやかな楽しみ」(04年10月30日掲載)

長男がこの9月からキンダーガーテンへ通っている。
引っ越してきたばかりで環境も違うし、更にお友だちも全然いない所だったので、最初は随分と心配した。しかし、子どもの適応性は凄い。気に入ったお友だちも見つけたようだし、学校も楽しいと、毎日喜んで行っている。
子どもの「学校が好き」と言う一言で、それまでの悩みごとが全て解消されて、いきなり気分もすっきり晴れたように思えるのだから、不思議だ。
クィーンズにいた時は、歩いて5分の所にPKがあった。それでも、次男も一緒に連れていかなければならない毎日の送り迎えは大変だと思っていた
今の学校は、ベイビーシッターいわく、歩いたら20分ぐらいかかるらしい。期待していたスクールバスもないので、健康の為にも毎日歩こう、と思っていた。
しかし、何処へ行くのも車の生活になってしまった現在では、時間も惜しいし、優雅に歩くなんていうことはまず考えられない。 というわけで、毎日、車で長男の送り迎えをしている。ついでに、「それなら僕も」と、今まではどんなに暑くても雨が降っていても、歩いて駅まで行っていた夫も、朝、一緒に自宅を出るようになった。つまり、私もとうとう二人の専属運転手になってしまったわけである。 ああ〜。これぞ郊外の生活って言うやつ?これからまた、長男が「お稽古ごと」などを始めると、更に私はその送り迎えで忙しくなり、自分の時間なんてますます持てなくなるのだろう。うぅ。悲しい。
産休が明けて以来、私は自宅で仕事をするようになった。ドロップオフに来ている親の多くは、スーツ姿でこれから仕事に出かけますという人も多い。
長男と夫を見送った後、車の中は私一人だけになる。ということは『あんぱんマン』じゃなく、自分の好きなCDが聴けるのだ。超ラッキー!
思いっきりボリュームをハイにして、音楽に合わせてたまには声を張り上げながらドライヴできるこの10分間。朝のお務めを終えた後の、私の密かな楽しみになっている。イエ〜ィ!




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