| 第28回「長男の卒業」(05年3月29日掲載) 「マミー、これジャッティンの?今日から、これ持ってねんねしてもいい?」 生まれてこのかた6年間、何処へ行くにも肌身離さずだったブランケットの代わりに、違う新しいタオルを持って寝ると長男が言い出した。 「じゃあ、この古いブランキーには、もうバイバイだね」 ぼろぼろになった汚いブランキーを、早速クローゼットの奥へしまった。 成長したんだなあ、とぐーっとくるものがあった。 出生時に、日本の元ボスから貰ったものだったが、長男のお気に入りは、端に付いているタグ(うちでは、ぺろぺろと呼んでいる)だった。 あまりにもぼろぼろになってきたので、数年前、母(グランマ)が新しいものをわざわざ作ってくれたのだが、当時は、全然興味なし。グランマも、「折角、2つもぺろぺろ付けてあげたのに!」とがっかりしていたが、今頃、役に立つなんて思わなかった。 ハンドタオルなので、旅行時の持ち運びも楽だし、洗濯も簡単だ。 メールで母にそのニュースを伝えたら「あんたも親なのね。そういう子どものことで一喜一憂するんだから。勿論、ママだって嬉しかったけど」と、比較的冷静な返事が戻ってきた。 その後、兄も「おふくろが、仁子から凄いニュースがあるって聞いていたから、トムの仕事が大当たりして大金でも転がってきたのかとわくわくしていたら、ジャスティンのことだったから、笑っちゃった、って言ってたよ。まあ、お前も幸せだなあ。よかったねぇ。しかし、オレは、人間、そういう日常の小さいことに幸せを感じられないといけない、って最近つくづく思うんだ」なーんて、哲学的なことを言われてしまった。本当に喜んで貰っているのか、あきれられているのか、イマイチ判断が付きにくい。 ま、いずれにしても、私も相当の親ばかちゃんちゃりんだったわけで、それを再認識した次第である。 |
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