| 第22回「家族が増える時」(05年2月5日掲載) 昨年、三人目が生まれることを知らせた時、みんなにかなり驚かれた。 全く計画しなかったわけじゃないし、漠然とだけれど「やっぱりもう一人欲しいなあ」なんて、実はずっと思っていた。次男が、長男に比べてとってもわかり易く育て易かったということも幸いした。何となく夫婦で三人目の話しをするようになったら、わりとすぐにできてしまったのだ。 そうは言っても、心の準備がまだできていなかったのかもしれない。妊娠が発覚した途端、三人もちゃんと育てられるかどうか、そして経済的な問題、ついでに老後の生活のことまで、一気に将来の不安がのしかかってきて暗くなってしまった。だから三ヵ月を過ぎる頃まで、親しい友人数人以外には、誰にも妊娠のことは話さないでいた。 「三人目は絶対にやめてよね」と強く言っていた母に、恐る恐る報告すると、反対されるどころか爆笑されて「今どき子沢山なんて、逆にいいんじゃない。もうこうなったら三人なんて半端だから、4人産みなさい!」なんてやけくそで言われた。 「君が妊娠すると、いつもベッドレスト(絶対安静)になるよね。突然休まれると会社も困るから、もう妊娠はしないように」と、次男の産休明けに、冗談でボスから言われていたが、その彼からは、「Oh, my god!君たち、(景気もまだ怪しい)今の時期にもう一人だなんて、you guys are out of mind!」と頭を抱えて言われた。 高齢であり、ハイリスクの太鼓判を押されていた私は、以前と同様に14週で子宮けいかんを縛る手術をし、16週で羊水検査も行った。そして、20週頃から週に一回、ホームケア専門ナースが子宮の収縮を防ぐ為の注射を打ちに来てくれていた。 安定期に入った頃には、ヨーロッパへ出張も行ったし、ハイリスクだからと言って特別に気を遣っていたわけでもない。 二人目の時に4ヵ月間の絶対安静を経験して、胎児の強い生命力とそれを支える母体の不思議な力を信じる気持ちが強くなったのだと思う。 長男次男の時とは全然違って、つわりが少々あったり、体がだるく、全てのものにやる気が全然起きない時期が続いた。幼い子ども二人いる上での妊娠は、やはりきつかったなあ。 しかし今となっては、やんちゃ坊主二人が先でよかったなと思っている。そのお陰で三人もの子宝に恵まれたのだから、これ以上の幸せはない。 |
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